こんにちは。最近、映画批評が多いですが、実はWEB集客プランナーの谷口慎治です。

2020年5月10日。巣ごもり生活も辛くなってきましたね。

このところネトフリ三昧な日々を過ごしております。

今日は、NETFLIXオリジナル「グリーンフロンティア」について書きます。

映画ではなく、NETFLIXのリミテッドシリーズで、全8回のいわばTV番組みたいな感じ。

ちなみにリミテッドシリーズというのは、1シーズンしか作られないことが最初から決まっているドラマの事です。

グリーンフロンティアは製作総指揮にシーロ・ゲーラ(彷徨える河)が入っています。

僕は「彷徨える河」を見る前に、グリーンフロンティアを見たので、最初にグリーンフロンティアを見たときは、いったい何を見せられているのかよくわかりませんでした

アマゾンの先住民族の対立を描いているのはわかるのですが、何を問いかけたいのかさっぱり理解できない。

まあまあマイナーな作品なので知らない人のほうが多いと思います。

ですが、グリーンフロンティアを見た人の多くは「何が言いたいのかわからん」と思っているはず!

ということで、いろいろ調べてグリーンフロンティアが何を伝えたいのか考えました。

それをグリーンフロンティアを見て消化不良になっている人にお伝えします。

ひとつ言っておくと、グリーンフロンティアは、シーロ・ゲーラ監督の「彷徨える河」を見ると理解が深まります。

グリーンフロンティア あらすじ

4件の女性殺害事件を捜査するボゴタの若い女刑事。アマゾンのジャングルへ向かった彼女は、やがて魔術や陰謀の存在と、自身の出自の秘密を知ることになる。

見た人を対象に書いている記事なので、あらすじはこんなもんで。

グリーンフロンティアの構造

先住民族の対立を描いているのはすぐに気付きます。

その対立とは、森を守るために

西洋文明を拒否する部族 VS 西洋文明を受け入れる部族

の対立として描かれています。

西洋文明を拒否する部族=ウシェ(森を守れるのは森に住む者だけだ!)

西洋文明を受け入れる部族=ジョセフが支配した部族

こんな構図ですね。

ここで、なぜジョセフ=ネオナチがアマゾンにいるんだと不思議に思ったので調べてみました。

第二次世界大戦後、ナチスの残党が南米に逃げ込みました。

特にアルゼンチンにナチス残党が多いようです。

なんとバチカンがパスポートを偽造してナチス党員をアルゼンチンに逃がしたようです。

なぜバチカンが?なぜアルゼンチン?

それは、アルゼンチンが旧スペイン領でカトリックの国であることがひとつ。

そしてバチカンとユダヤは対立していたので、ユダヤを迫害したナチスをバチカンは応援していた。

そんな背景があったようです。

ナチスのアイヒマンが捕まったのもアルゼンチンでした。

話がそれました。

グリーンフロンティアが伝えるメッセージ

グリーンフロンティアの冒頭は4人の修道女がアマゾンで殺される場面から始まり、その捜査のためにエレナという捜査官がやってきます。

そのエレナが実は森の力を受け継ぐ者として、ジョセフと対決します。

ジョセフ(西洋文明代表)VSエレナ(森の代表)ということです。

最後のシーンでエレナがジョセフを消し去りました。

森の代表の勝ち!

つまり、森を守るためには西洋文明(=テクノロジー)は不要だというメッセージでしょう。

これは、シーロ・ゲーラの「彷徨える河」での結論のちゃぶ台返しです。

「彷徨える河」では先住民族の文化伝統を守るために文明を利用するのだという結論であったはずです。

それが、3年ほどのうちに、シーロ・ゲーラの考えは変わったようです。

なぜなのかはわかりません。

しかし推測するに、最近のアマゾン火災が原因ではないかと。

アマゾン火災の原因は放火?

アマゾンの熱帯雨林地域における火災が、2019年に入って急増しているようです。

2019年8月、前年同期に比べて、アマゾンの火災件数が85%増加している事が判明したとか。

この原因について、真偽はわかりませんが、放火説があります。

民間団体が寄付金目当てで放火したとか、畜産農家などが放牧や開拓のために方かしたとか。

この放火によって、先住民族の居住地が奪われて行っています。

このことに対しての怒りがグリーンフロンティアには表れているのではないかと思うのです。

森を守るためには、文明を徹底的に排除せよ!ということです。

もし放火が本当であれば、そんな気持ちになるのはわかります。

人類はどこまで傲慢になれるのでしょうか?

テクノロジーの進化でグローバル化により格差が拡大し、共同体が破壊されて個人は分断され、社会はボロボロになっています。

この映画は、社会だけでなく、自然(世界)をも破壊していく人類に対する警鐘でもあるような気がします。