ちょっとしたキッカケで音読をはじめたのですが、あまりにも音読の効果を実感して驚いています。

「これは伝えなければ!」と思ったので、この記事を書くことにしました。

具体的にどんな効果を実感したかというと、こんな感じです。

●脳が目覚める感覚というか、脳のギアが上がる感じがする
●日中の眠気が少なくなった
●読んでいる内容がイメージとして浮かんでくる
●集中力の持続時間が長くなる
●前向きになる
●自信を持てるようになる
●仕事へのモチベーションがアップする

これらの効果は音読初日から感じました。音読の効果を実感する期間は2ヵ月も3ヵ月もかかりません。すぐに実感できます。

だからこそ飽き性の私でも続けることができているのだと思います。

しかし、普通に音読をしていても上記のような効果を感じることはできないかもしれません。

音読の効果を感じるためにはあるコツがあります。

そのコツとは何か?それも含めて、この記事では次のことをお伝えします。

①音読で効果を出すためのコツ
②音読で効果が出るまでの期間
③なぜ音読をすると脳に良い効果があるのか?
④音読で体感した効果
⑤音読に向いた本・向かない本
⑥音読を続けるためのコツ

おそらく私の音読のやり方は他の人はあまりやらない方法だと思いますので、もしよかったら参考にしてください。

ではいってみましょう!

①音読で効果を出すための3つのコツ

私の感覚では、音読って普通にやっても効果はない気がします。

普通に音読しても、字面を追って声を出すだけで、実は内容が頭に入っていないことが多いような気がしています。

小学生の頃は国語の授業で音読をしたと思いますが、間違えないようにうまく読むことに意識が向いて、音読しても内容入ってこなかったな~という経験はないでしょうか?

普通に音読してもなかなか集中できないことがあったりします。

しかし、あることを意識するだけで、一気に音読の効果は高まります。

それは「スピード」です。

つまり、できるだけ早く音読する。

とはいえ、聞き取れないほどのスピードで読んでも意味はありません。

具体的には1分間に500~550文字くらいが限界だと思います。

私も実際に高速で音読したときに、だいたい520~550字くらいになりました。

(芥川龍之介の作品を高速音読しています)

明治大学教授の齊藤孝先生の著書に「楽しみながら1分で脳を鍛える速音読」というのがあります。


楽しみながら1分で脳を鍛える速音読

この本は見開きの2ページ分で、夏目漱石の「坊ちゃん」や芥川龍之介の「鼻」など名作の書き出しや名場面を掲載しています。

それを1分で読み切ろうということなのですが、見開き2ページで収録されている分量もだいたい500文字前後になっています。

この本を見ても、高速で音読する目安は1分間に500文字程度だと考えられます。

これくらいのスピードで音読すると、不思議なことに読んでいる内容がイメージとして脳内に映像化される感覚や、脳の神経細胞がピキピキと活性化する感覚が体感できるはずです。

特に小説を高速音読すると、情景が映像として浮かび上がってくる感覚がより体感できます。

「音読しても特に効果を感じないよ」という方は、「スピード」を意識して、できるだけ早く読んでみて下さい。

そのほか、私の音読のやり方が他の人と違うだろうなと思うことがあります。

それは、短いパートに区切って、同じパートを繰り返すということです。

具体的に説明します。

私が音読の素材にしているのは芥川龍之介の小説です。

例えば「秋」という作品は12,000文字弱の短編です。

これを最初から最後まで通して音読するのではなく、1,000文字前後のパートに分けて、ひとつのパートだけ何度も繰り返します。

この作品は旧仮名で書かれていることもあって読みにくい。

だから最初に読んだときは1分あたり400文字程度しか読めません。

しかし3回くらい繰り返すと、1分あたり500字を超えるようになります。

スラスラと早く読めるようになるまで同じ部分を繰り返す。すると書かれている情景が映像として浮かんでくる感覚が生まれます。

(右脳が活性化しているのでしょうか?)

さらに、私は自分の音読を録音しています。

実はそれをYouTubeに公開しています(これくらいのスピードで読むと1分あたり520文字くらいになります)。

なぜ芥川龍之介かというと、芥川の文体を勉強したいというのがひとつ。

もうひとつはYouTubeで公開するために、著作権が消滅している作品を選んだということです。

一応ご存じない方のために説明しておくと、青空文庫というサイトがあり、著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しています。

なぜYouTubeで公開しているかというと、人に聞かれる可能性があるわけですから、それなりにきちんと読まなければならないという力が働くことと、継続するモチベーションにするためです。

ちなみに人に聞いてもらうことを前提に読んでいるので”音読”ではなく、”朗読”のつもりで読んでいます。(といっても、大した朗読ではありませんが・・・)

  • 朗読・・・人に聞いてもらう前提で読む
  • 音読・・・自分のために読む

朗読と音読にはこんな違いがあります。

話がそれましたが、録音した後に、自分の音声を聞くことで客観的に自分の音読状況を把握できます。

もっと抑揚つけたほうがいいなとか、活舌悪いなとか、いろいろ気付くことが多いです。

次に、高速音読をして効果を感じるまで、どれくらいの期間が必要なのかについてお話します。

②音読で効果が出るまでの期間

私が高速音読をはじめて1ヵ月になります。

高速音読をはじめて、いつから効果を感じたかというと・・・

はじめた初日からです!

「え?マジで?(嘘でしょ?)」と思いますよね。

でも本当です。

しかも、初日に行った高速音読の時間は12分。

先ほどもお伝えしたように芥川龍之介の「秋」という作品が素材です。

2回、3回と繰り返して読むうちに、どんどん読むスピードが速くなり、それにつれて頭も高速回転しているのが体感できます。

とても不思議な感覚です。

そしてその日に感じた効果というのが、日中に感じる眠気が少なかったということ。

私の場合、だいたい15時くらいに強烈な眠気が襲ってくることが多いのですが、この日は一切眠気がなかったんです!

前の日に10時間寝たとかじゃないですよ。睡眠時間はいつもと同じです。

それにも関わらず、眠気がなかったんです。

驚きました。これで私は俄然やる気になりました。

③なぜ音読をすると脳に良い効果があるのか?

音読がなぜ脳に良い効果を与えるのかについては、脳トレでおなじみの川島隆太先生や、脳生理学者でお医者さんの有田秀穂さんが著書で紹介されています。


「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする


セロトニン欠乏脳 キレる脳・鬱の脳をきたえ直す (生活人新書)

川島先生によると、脳は使えば使っただけ鍛えられるということです。

これは実感としても正しい気がしますよね。

そして脳を鍛えるときに効果的なのが音読なのです。

簡単にまとめると、文章を読んでいるときには、大脳の前頭前野・頭頂葉・側頭葉・後頭葉のさまざまな場所が左右両側とも活性化することを実験研究で確認したようです。

読むときに、黙読よりも音読のほうがさらに活性化の度合いが高まるとのこと。

特に前頭前野というのは人間の大脳の30%を占めているのですが、ここの大きさが人間と他の動物で圧倒的に違うのです。

動物の中で最も前頭前野が大きいチンパンジーでも7~10%程度です。

つまり、前頭前野こそ人間を人間らしくする部分ということでしょう。

前頭前野が衰えると、考えることができなくなったり、キレやすくなったり、感情的になったり、やる気が低下したりします。

逆に前頭前野を鍛えることで日々の生活や仕事、勉強などにも良い影響があるのです。

有田先生によると、

最近の研究では、前頭前野とセロトニン神経は相互に影響を与えていることが分かっています。

セロトニンとは「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、感情や気分のコントロールに深くかかわっています。

このセロトニンについて、有田先生は著書の中で次のように述べています。

動物実験で前頭前野を刺激すると、縫線核セロトニン神経の活動が活性化されます。一方、縫線核セロトニン神経は前頭前野へ軸索を送って、そこの働きを調整しています。

セロトニン神経というのは、文字通りセロトニンを放出する神経で脳内では脳の中心部分(脳幹)に存在しています。

気分を調整するセロトニン神経の回路形成の 仕組み( 大阪大学・生命機能研究科

つまり

前頭前野を刺激すると、脳幹にある縫線核セロトニン神経が活性化される ⇔ セロトニン神経の活性化によって前頭前野が刺激される

ということ。

簡単に言うと、音読でセロトニンが出るよ!ということです。

音読がなぜ効果があるのかまとめると

・前頭前野が刺激されて活性化する
・セロトニンが放出されて気分がよくなる

ということになりそうです。

④音読で体感した効果

私自身が音読をはじめて体感した効果は冒頭で紹介した通りです。

●脳が目覚める感覚というか、脳のギアが上がる感じがする
●日中の眠気が少なくなった
●読んでいる内容がイメージとして浮かんでくる
●集中力の持続時間が長くなる
●前向きになる
●自信を持てるようになる
●仕事へのモチベーションがアップする

このうち、

●前向きになる
●自信を持てるようになる
●仕事へのモチベーションがアップする

これらについては、セロトニンが放出されていたからなのかと、音読の効果を調べていて感じました。

そういえば、音読の効果について調べていた時に気になったことがひとつありました。

それは、音読の効果として、「記憶力が向上する」と説明しているサイトがあることです。

これは、こちらの論文によって否定されています。

https://ci.nii.ac.jp/naid/110001892307

音読することは, 文章を逐語的に記憶する場合には有効であるが, その効果は一時的であることがわかった。これに対し, 黙読することは, 文章を逐語的に記憶するというよりも, 文章の内容を体制化して記憶する場合に有効であり, その効果は音読の場合よりも永続的であることがわかった。

読んだ内容を記憶するのは、音読より黙読のほうが効果的だったという話です。

残念ながら試験勉強のために一夜漬けするという場合には音読は効果がないかもしれません。

⑤音読に向いた本・向かない本

私自身が音読に一番向いていると思っているのは小説です。

高速音読をしていると、状況がイメージとして浮かび上がってくる感じがします。

多分、右脳が活性化しているからでしょうか。

なんとなくですが、表現力とか直感力が上がりそうな気がします。

(※エビデンスはないので、私の体験による感想です)

小説の次に向いているかなと思ったのは学術書とか古典。

しかも難解なやつ。こんなのとか↓

方法序説 (ちくま学芸文庫)

実のところこの手の難しい本は高速音読しても、さっぱり理解できません。

なので、私の場合、高速音読を録音して、録音した自分の音声を移動中に何度も何度も聞くようにしています。

そうすると、フッと理解できるタイミングがあるんですよね。

そういうことの積み重ねで自分の自信にもなっていると感じています。

このレベルの本を読んでいると、一般的な学術書を読んだときに理解力がアップしたことに気付くでしょう。

今まで難しいと思っていた本がスラスラ読めるようになります。

とはいえ、自分の好きな本を高速音読するのが一番です。

⑥音読を続けるためのコツ

最後に音読を続けるための私なりのコツを紹介します。

今のところ1ヵ月ちょっとですが、ほぼ毎日続いています。

そのコツは3つあります。

●朝の習慣にする
●1日に15分~20分以上やらない
●YouTubeで公開する

●朝の習慣にする

私は朝起きてPCを開いたときに、反射的に青空文庫の芥川龍之介の作品一覧にアクセスするようにしています。

そして録音アプリを立ち上げ、とにかく読み始めます。

朝起きてすぐにやるというのがポイント。

その日の朝にモチベーションが高かろうが、低かろうが、そんなことは関係なし!

自動機械のように無感情で行います。

私の場合は、先ほども書いたように初日から自分でも驚くほどの効果を体感したので、すぐに習慣化することができました。

※朝は苦手、無理!という人もいらっしゃると思いますが、絶対に朝やるのがおすすめです!朝一番に脳を活性化しておくと、その日の生産性が変わってきます。

●1日に15分~20分以上やらない

やらないというか、できません。高速音読で集中力が続くのはせいぜい5分です。

5分でもしんどいかも。

私の場合は1日1000文字程度を何度も繰り返しているので、1回あたり2分ほど。

一息入れながら4~5回リピートして15分前後になります。

疲れないくらいにするのがいいと思います。

●YouTubeで公開する

これは、著作権が消滅している場合にしかできませんが、誰かに見られているという環境を作ることで継続しやすくなります。

先ほど初回した青空文庫にはたくさんの作品が収録されていますので、ぜひチャレンジしてみてください。

もっともYouTubeで公開しても今のところほぼ見られていないのですが・・・。

まとめ

音読で効果を出すための3つのコツ、私が体感した7つの効果、音読を続けるための3つのコツについてお伝えしました。

まだ1ヵ月しかたっていないのに、本当に大きな効果を感じています。

半年、1年と続けたときに、どう変わったかについてまたレポートしたいと思います。